『愛ね……、綺麗すぎて吐き気がするね』


いつかの雲雀さんの言葉が俺の頭を掠めた。


何処かの窓が開いているのか、裸の肩に冷たい空気が絡んでくる。

それに身震いをしてから、俺は隣に眠るその人の顔を見た。相変わらずの冷たく美しい顔が目に入り俺の頭の奥の部分が一瞬の痛みを訴えた。

それはまるで、冷たいナイフに触れて切れた指先の痛みのようだった。



『僕はね綱吉、君だけしか要らないんだよ』

雲雀さんの髪に触れる。

『君以外はどうでもいいんだよ』

次はこめかみ。

『寧ろ、消えて欲しい』

次は頬。

『いや、消してしまいたい』

次は顎。

『ねぇ、綱吉』

次は唇。

『消しちゃおうか?』




急に手をつかまれ押し倒されると、自分の唇に雲雀さんのそれを重ねられた。

「どうしたの綱吉、まだ足りないの?」
「すいません、起こしてしまって」
「別にいいけど、綱吉からの可愛いお誘いだからね」
「誘ってなんかいません、それにこれ以上は無理です」
「駄目、もう我慢出来ない」
「えっ、ちょっ雲雀さん!!」

そのまま押し倒されていくなか、さっきまで思い出していた言葉が頭の中を巡っていくのがわかった。

愛と引き換えに、何かが血に濡れていくきがした・・・・・・。






愛と引き換えに・・・












ツナにに依存し過ぎな雲雀
少しヤンデレ気味

美月は攻めが受けに依存している方が好き

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